第14回
メリークリスマス!お久しぶりのキングオブミュージックかな。去年と同じ時期に同じような事をしております。今年ももう少しで終わりです。去年に引き続き今年の邦楽個人的ベストアルバムの発表をしたいと思います。新世紀元年の個人的ベストはこうです!
1. FIVE / RIP SLYME2. FIRST HAVEN / PRE-SCHOOL3. CHANMBERS / STEADY & CO.4. DIRGE NO.9 / WINO5. INTERACTIVA / SMORGAS次点 SIX PACKS / HERMANN H. & THE PACEMAKERS
以上のようになりました。今年はまぁ世の中の流れともわりとリンクした結果になりましたね。今年のTMC周辺の活動はすさまじいものがありましたしね。リップスライムもスケボーキングも、ドラゴンアッシュに続けとばかりに本格的ブレイクを果たし、更には各グループからのオールスター戦とも言えるSTEADY & CO.はサクッとアルバムまで発表し、セールス的にもかなりのものになったようで。はっきり行って今年この辺りの音楽に触れてない人は一体何を聞いていたんだという感じのムーブメントだったと思います。良く「日本語のラップはちょっと」とか、「結局黒人の真似なんでしょ」とか聞きますけどね、バカだね。まだそんな時代錯誤なこと言ってんだもんね。アルバム全体聴いての完成度や曲の質なんかは、かなりいい線までいっていると思います。洋楽のアルバムだって最近質のいいものなんて結構一握りだと思います。言語や文化は違えど、今の音楽に国境なんてないといっていいと思う。日本なんて情報の宝庫なんだし、やろうと思えばどんな事だって出来ると思うし。
1. FIVE / RIP SLYME話がそれつつありますが、元に戻しましょう。とにかくリップスライムのアルバムはよかった。難しい事なしでよかった。当然ヒップホップなんだけど、要するにポップだロックだなんて言っている音楽ファンをも一気に巻き込むアルバムだったんですよね。当然コアでシリアスでアンダーグラウンドなヒップホップをお茶の間の音楽にまでヒョイっと押し上げるという大きな功績を残したアルバムだったんだろう。とてもハッピーで楽しいパーティーチューンが彼らの代名詞のようになっていますが、アルバムに収められているのは、今までロックなんかが担ってきたベッドルームミュージックとしての機能を果たすような曲もいくつも収録されている。要はじっくりと味わう事も可能なんだよね。彼らの音楽は今の人たちの等身大なんだと思う。今ロックでここまでのリスペクトを呼び起こせる人たちはいないんでしょうね。正直、今以前のように「ロックだ」って感じで音を鳴らしたって、みんな普段着の中でスーツを着るみたいな違和感は絶対あると思うし、要はもうロックなんてのは今や非日常でしかないんだと思う。そんな事やってたってリスペクトできないし、うそ臭いでしょ。
まぁとにかくヒップホップサイドからポップサイドへの壁にでっかい穴を開け、自由にそこを行き来出来てしまうリップスライムのメジャーデビューアルバムが今年の個人的1位に選ばれました。以下挙げたアルバムはどれもいいアルバムなので是非聴いてみていただけると嬉しいです。
2. FIRST HAVEN / PRE-SCHOOLプリ史上最大の方向転換&現時点プリの最高傑作!3曲目『ロックンロールハイスクール』で踊りまくったら、ラストナンバー『YOUR HORSES』で涙してください。くるりのハウスなんて一気に蹴散らす、クールなテクノロックは彼らの本質だったようです。これは決してフェイクではない、リアルだ!
3. CHANMBERS / STEADY & CO.単なるオールスター戦かと思いきや、アルバムの完成度かなり高いです。高純度な才能が、高い意識レベルでぶつかって生まれた音楽は、こんなにも輝きを放ってしまった。今年の日本国民の定番アルバムにしましょう。THIS IS THE スタンダード!!
4. DIRGE NO.9 / WINOワイノ3枚目のアルバムは、彼らの作品の中で最も悩みまくったアルバムだった。フロントマン吉村のどこまでも深刻な内面心理との葛藤が、あまりにも克明に吐露されている。ここまで自分に誠実に作った音楽は絶対なる信用がある、今こんな正直な音楽をやっているのは日本でも数少ないだろうし。デビュー当時は次世代の牽引者を担うと思われていた彼らの最も個人的な歌は、あまりにも悲しく、強い。この「悲しみ」(DIRGE)という名の歓喜の歌(NO.9)を吐き出した彼らの次の新曲、その名も『GO STRAIGHT SONG!』の中にはそんな迷いや葛藤を振り切った彼らがいた、いざネクストフェーズへ!
5. INTERACTIVA / SMORGAS今年は日本でも海外でも、数々のミクスチャー音楽が生まれた年でもありました。ビースティーボーイズやレイジアゲインストザマシーンの子供達は、日本にもこんなにもってほどいたわけで、そんな中でも、破格のビートと正義を振りかざす彼らのアルバムは、数々のミクスチャー音楽の中でも一際輝いていたと思う。ちなみにドラマーはコーネリアスでも叩いている女の子です。MC来門の圧倒的ぶっ飛びっぷりに現代のキッズたちの良心が宿る、本物登場!
次点 SIX PACKS / HERMANN H. & THE PACEMAKERS今時の若者がニヒルにポップミュージックを鳴らしたら、こんなにもいいものが出来てしまった。今回のランキングの中で最もポップで聞きやすい音楽なのに、「スカッと爽快」とは行かない。所謂一筋縄では行かない現代のポップミュージック。各楽曲はバラエティに富んでいて耳障りのいいものばかりなのに何故だろうか。古い音楽ファンに言わせるとデビュー当時のサザンオールスターズのような異物感があるそうだ。曲的にもサザンクラスのポップさがあるだけに、あながちありえない話じゃないかもね。そのうち次世代のサザンオールスターズとしてヒットチャートをかき回す可能性ありかも、要チェックです!
以上今年の個人的ベストアルバムの個人的総評でした。みんなどれか一枚は買うんでしょ?それではよいお年を、ってその前に関東で会うのか・・・、そんじゃその時ね。
”絶望の後に空を見たのさ 忘れていた輝きを本当の僕を呼び起こす 混乱の始めから歩き出したそう始まらない物語は捨ててゆこう 自由への朝 飛び込むのさありったけのこの声で歌うのさ 歩いてゆこう” From [GO STRAIGHT SONG!/WINO]